初心者のためのピアノ練習曲は、教育的な練習曲のため、単調なリズムや、同じような音をただただ繰り返す練習です。
ポーランドに生まれた"フレデリック・ショパン"は「ピアノの詩人」として名高く、彼の作曲したピアノの練習曲は、全部で27曲あります。
これらの曲は、演奏会などで取り扱われることも多く、中にはピアノ練習曲にもかかわらず、タイトルがついて親しまれているものもあります。
ショパンは23歳で、若くしてすでに、パリのサロンでは作曲家として、ピアニストとして、多くの貴族に認められていました。
12の練習曲 Op.10の初版が発売されたのはこの時期です。
この曲は"フランツ・リスト"にささげられることとなり、この曲集は2人が知り合うきっかけにもなったのです。
この曲集は第1番 ハ長調、第2番 イ短調、第3番 ホ長調 『別れの曲』、第4番 嬰ハ短調、第5番 変ト長調 『黒鍵』、第6番 変ホ短調、第7番 ハ長調、第8番 ヘ長調、第9番 ヘ短調、第10番 変イ長調、第11番 変ホ長調、第12番 ハ短調 『革命』となっています。
このピアノ練習曲の第3番の『別れの曲』という由来は、ショパンを題材にしたフランス映画の邦題であるそうです。
最も初歩的であり、ピアノ初心者に練習曲として使われるのがツェルニーの100番です。
そしてツェルニー100番を終えたあとに使用されるといわれているのが、ブルグミュラーの25の練習曲 Op.100というものです。
さらに、指の運動によく使われる、ハノンの60の練習曲などがあります。他にもモシュレスの24の練習曲 Op.70や、クラーマー=ビューローの60の練習曲、などのピアノ練習曲があります。
ブラームスの51の練習曲WoO.6や、 モシュコフスキの15の練習曲 Op.72、 バルトークのミクロコスモス、クレメンティ のグラドゥス・アド・パルナスムなど初心者のピアノ練習曲として探してみるとたくさんあるのです。
先程紹介しましたバルトークの練習曲はコンサート・レパートリーとなっている曲なども含まれていて、弾きがいがあるかもしれません。
ピアノ 練習曲にもさまざまあり、最初のうちは鍵盤に慣れることが必要不可欠ですが、慣れてきて弾くことが出来るようになってきたら、自分の苦手な分野にあった練習曲を探してみるのもいいです。
初心者のためのピアノ練習曲は、曲ごとに修得するべき演奏技術が含まれており、その技術を曲の中で繰り返し練習することで、その演奏技術をマスターするという形になっています。
こういった初心者のためのピアノ練習曲は、大きく2つの種類に分けることができます。
ひとつが、ハノンやブラームスといったピアノの練習曲に代表されるものです。
これらのピアノ練習曲は、単純な音やリズムを繰り返し練習することにより、演奏技術の向上を目的として作られています。
ただ、ほとんどの場合に、こういった曲が発表会などの人に聴かせる場で用いられることはめったにありません。
もうひとつは、単純な音とリズムを繰り返し練習することを中心としながらも、人に聴かせる音楽として成り立っているものです。
これらに代表されるのは、ツェルニーなどのピアノ練習曲が挙げられます。
ツェルニーのピアノ練習曲などは、先程の練習曲に比べればですが、時に発表会などの人に聴かせる場でも使われる場合があります。